平成22年秋期試験問題 午前Ⅱ 問5

無線LANで使用される搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式はどれか。

  • CDMA
  • CSMA/CA
  • CSMA/CD
  • FDMA
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分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
解説
CSMA/CA(搬送波感知多元接続/衝突回避方式)は、無線LAN(IEEE802.11x)の伝送制御として使用されている方式です。
似た名称でCSMA/CDがありますが、あちらは複数のノードで伝送媒体を共有する有線LANでの伝送制御を、こちらは同一空間を伝送媒体とする無線LANの伝送制御を対象としています。

この2つの方式はフレームの衝突に対する立場が異なり、CSMA/CDが「衝突の発生を許容し、衝突発生後に再び衝突が発生しないように制御する」のに対し、CSMA/CAは衝突を回避するような仕組みになっています。
最大の違いはCSMA/CDでは衝突後の再送信の前に挿入されるランダムな待ち時間(バックオフ時間)が、CSMA/CAではすべてのデータ送信前に必ず挿入されることです。これにより直前の通信の終了後に複数のノードが一斉に送信を開始するのを防止しています。
  • Code Division Multiple Accessの略で符号分割多元接続のことです。複数の送信者の通信を同じ周波数帯上で行うことで多元接続を行う技術の総称です。
  • 正しい。
  • CSMA/CDはイーサネットで採用されている通信制御方式です。衝突を回避する仕組みになっていません。
  • Frequency Division Multiple Accessの略で、周波数分割多元接続のことです。周波数帯を複数の細かい帯域に分割し、それぞれを送信者に割り当てることで多元接続を行う技術の総称です。

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