平成22年秋期試験問題 午前Ⅱ 問6

FDDIにおける送信権制御に関する記述として,適切なものはどれか。

  • 各ノードは,他ノードが伝送媒体に送信した信号の有無を調べ,信号がなければ送信を行う。これによって,送信競合の頻度を低減する。
  • トークンと呼ばれる特殊な電文をノードからノードへ巡回させ,送信要求のあるノードは,トークンを受信したときに送信権を得る。
  • マスタコントローラーは,各ノードから送信メッセージを受け取り,あて先に中継することによって,送信競合を防ぐ。
  • マスタコントローラーは,各ノードに送信要求の有無を問い合わせ,送信要求のあるノードに送信権を与える。
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分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
解説
FDDI(Fiber Distributed Data Interface)は、光ファイバーを伝送媒体に使用し、2000mまでの距離で最大100Mbpsの通信を行うLANの規格の1つです。
伝送制御にトークンリング(IEEE 802.5)と同じトークンパッシング方式が使用され、リング型のネットワークトポロジーで構成されることが特徴です。(スター型も選択可)

トークンパッシング方式では、各ノードを環状に接続し、「トークン」と呼ばれる送信権を制御するための特殊なフレームを常時1つ巡回させます。これを受け取ったノードだけが送信を行うことで、フレームの衝突が発生しない仕組みになっています。

したがって適切な記述は「イ」です。
  • イーサネットで使用されるCSMA/CDの説明です。
  • 正しい。
  • ポーリング/セレクティング方式におけるセントライズド方式の説明です。
  • ポーリング/セレクティング方式におけるノンセントライズド方式の説明です。

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