平成25年秋期試験問題 午前Ⅱ 問8
問8解説へ
1台のクライアントと1台のサーバ間でのFTPを用いたファイル転送では,二つのコネクションを用いてデータ転送を行う。これらのコネクションの説明として,適切なものはどれか。
- 二つのコネクションはデータ転送用と受領応答用に分かれており,高速な転送を行うことが可能である。
- 二つのコネクションはデータ転送用と制御用に分かれており,データ転送中でも制御コマンドを送信することが可能である。
- 二つのコネクションはデータ転送用とチェックデータ転送用に分かれており,信頼性を向上させることが可能である。
- 二つのコネクションはバイナリデータ転送用とテキストデータ転送用に分かれており,バイナリデータとテキストデータを効率的に転送することが可能である。
正解 イ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
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解説
FTP(File Transfer Protocol)では、「制御用」と「データ転送用」の2つのTCPコネクションを確立してファイル転送を行う仕組みになっています。
- 制御用(21/TCP)
- ファイルをダウンロードするGET(RETR)やアップロードのPUT(STOR)などのコマンド送信と、その応答をやり取りするためのコネクション。クライアントがユーザー名とパスワードでログインした後、FTPクライアントが正常終了するまで接続が継続される。
- データ転送用(20/TCP)
- 制御用のコネクションとは別に、データの転送処理が発生する度に確立されるコネクション。通常はサーバ側からクライアントに対してコネクションの確立を要求するアクティブモードが使用されるが、ファイアウォールなどの影響で外部からコネクションが確立できない場合にはクライアント側からサーバに接続を行うパッシブモードが使用される。
※アクティブ(active)は能動的、パッシブ(passive)は受動的の意味
- 制御コネクションは、受領応答だけでなく要求コマンドの発行にも使用されます。
- 正しい。制御用と転送用は別々のコネクションであり、制御用コネクションは常に確立されたままになっているためデータ転送中でも制御コマンドを送信することが可能です。
- 2つのコネクションの用途は制御用とデータ転送用です。またFTPにはデータをチェックする仕組みはありません。
- 2つのコネクションの用途は制御用とデータ転送用です。
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