平成25年秋期試験問題 午前Ⅱ 問7
問7解説へ
FC(ファイバチャネル)フレームをイーサネットで通信するFCoEの説明のうち,適切なものはどれか。
- イーサネットのパケットサイズに合わせて,FCフレームサイズが調整される。
- 通信のオーバーヘッドを小さくするために,UDPを用いる。
- 通信の信頼性を確保するために,TCPを用いる。
- 転送ロスを発生させないための拡張がされたイーサネットで,FCフレームを通信する。
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分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
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解説
FCoE(Fibre Channel over Ethernet)は、FC(ファイバチャネル)のフレームをイーサネットのフレームでカプセル化することで、DCB(Data Center Bridging)などの拡張された10Gbpsイーサネット上で伝送する技術です。LAN環境とFC-SAN環境が統合されたネットワークにおいて使用されます。
- FCのフレームが最大2,112バイトであるのに対して、イーサネットフレームのデータフィールドは46~1,500バイトです。FCフレームとイーサネットフレームのマッピングは1対1で行われるため、FCフレームのカプセル化には拡張イーサネットの「イーサネットジャンボフレーム」が使用されます。
- FCoEではIPによるルーティングは行われず、TCPやUDPも使用されません。
- 「イ」と同じ理由でTCPは使用されません。FCは高品質の光ファイバを伝送媒体としているため、伝送路上でのビット誤りの発生確率は基本的にゼロです。さらに拡張イーサネットではバッファ枯渇によるフレームロスに対処するため「優先度によるフロー制御(PFC)」「トラフィックごとの帯域制御(ETS)」「スイッチ間の情報交換(DCBX)」という3つの仕組みが規定されています。
- 正しい。拡張イーサネットフレームでFCフレームをカプセル化して通信を行います。
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