平成22年秋期試験問題 午前Ⅱ 問3

高速無線通信で使われている多重化方式で,データ信号を複数のサブキャリアに分割し,各サブキャリアが互いに干渉しないように配置する方式はどれか。

  • CCK
  • CDM
  • OFDM
  • TDM
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分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
解説
OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)は、日本語では「直交周波数分割多重」と訳され、無線LANの規格 IEEE802.11a/g/n/ac で採用されている変調方式です。

FDMは、搬送波を低速で狭帯域の信号に変換し、周波数帯が重ならないように配置し並列送信することで多重化を行う方式ですが、OFDMは、各搬送波の中心を隣りの搬送波の谷間に重なるように配置することで、さらに多数の搬送波を同時に送信できるようにしたものです。OFDMのO(Orthogonal:直交)は、各搬送波が数学的に分離できる関係であることを意味します。
  • Complementary Code Keyingの略で、相補型符号変調のこと。IEEE802.11bで採用されている変調方式で、ビットを信号に変換する際に拡散符号を掛け合わせることで通信の高速化やノイズへの耐性を高めた方式です。
  • Code Division Multiplexingの略で、符号分割多重化のこと。通信信号ごとに特定の演算処理(符号化)を施したものを複数個まとめて送信し、受信側で同じ処理を行い特定の信号を取り出す仕組みで複数の送信者の通信を同じ周波数帯上で行う多重化方式です。
  • 正しい。
  • Time Division Multiplexingの略で、時分割多重化のこと。1つの伝送路で複数の通信を行う際に送信時間を非常に短く区切り、その時間(タイムスロット)ごとに複数の信号を順番で割り当てていくことで多重化通信を行う方式です。

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