平成23年秋期試験問題 午前Ⅱ 問1
問1解説へ
LANケーブルに関する説明として,適切なものはどれか。
- LANケーブル内の対になった導線がより線となっているのは,導線に発生する外来ノイズを減らすためであり,ケーブル内のすべての対のピッチは均一のほうが効果が高い。
- カテゴリ5EのUTPケーブルは1000BASE-Tで利用される非シールドより対線であり,2本の導線が4対納められている。
- カテゴリ6のUTPケーブルを使用する1000BASE-TXでは,1対のより線で250Mビット/秒のデータを上り下り同時に送り,4対合計で1Gビット/秒の全二重通信を実現している。
- 対線は2本の導線の電位差で情報を伝え,この対線に発生する外来ノイズの大きさは2本の導線の間隔に反比例する。
正解 イ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク方式
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク方式
広告
解説
- 同じピッチで撚ると、ケーブル同士がお互いに他の撚り線の信号を拾いやすくなる性質があるので、ツイストの間隔(よりピッチ)は対ごとに異なっています。
- 正しい。1000BASE-Tではカテゴリ5EのUTP(非シールドツイストペア)ケーブルを使用します。
- 1000BASE-TXは、IEEE802.3の規格ではなくTIA/EIA-854と言う規格です。1000BASE-TXでは、4ペアのうち2ペアが500Mbpsの送信専用、残る2ペアが同じく500Mbpsの受信専用となっています。これに対して1000BASE-Tでは記述にあるように4ペアのそれぞれが250Mbpsの送受信兼用となっています。
- 外来ノイズの大きさは2本の導線の間隔が狭いほど少なくなるので比例関係になります。
広告