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ネットワークスペシャリスト令和5年春期 午前Ⅱ 問8
問8
IoT向けのアプリケーション層のプロトコルであるCoAP(Constrained Application Protocol)の特徴として,適切なものはどれか。
- 信頼性よりもリアルタイム性が要求される音声や映像の通信に向いている。
- 大容量で高い信頼性が要求されるデータの通信に向いている。
- テキストベースのプロトコルであり,100文字程度の短いメッセージの通信に向いている。
- パケット損失が発生しやすいネットワーク環境での,小電力デバイスの通信に向いている。
分類
テクノロジ系 » ネットワーク » 通信プロトコル
正解
エ
解説
CoAP(Constrained Application Protocol)は、IoTデバイスなどのようにメモリ・消費電力・帯域幅などリソースに制約のあるデバイスが、効率的にWeb通信を行えるように設計されたプロトコルです。UDP上で動作しますが確認応答や再送処理をサポートしています。HTTPと同じくリクエスト/レスポンスモデルを採用していて、GET/POST/PUT/DELETEなどのHTTPメソッドに似たメソッドをサポートしているため、HTTPの代替として使うことができます。
- UDP(User Datagram Protocol)の特徴です。CoAPは、数十キロビット秒程度の低速なネットワークで、センサーデータのように小さいサイズのデータを大量に送信する用途向けに設計されています。音声や映像通信のような大容量を扱う通信には向いていません。
- TCP(Transmission Control Protocol)の特徴です。CoAPはUDP上で動作するため、高い信頼性が要求される通信には向いていません。
- CoAPは、バイナリフォーマットのプロトコルです。本肢はMQTT(Message Queuing Telemetry Transport)の特徴を説明した文です。
- 正しい。CoAPの特徴です。ヘッダーサイズが4バイトと小さく再送をサポートしているので、無線ネットワークなどの再送が多い環境でIoTデバイスが通信するのに適しています。