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ネットワークスペシャリスト令和3年春期 午前Ⅰ 問12
問12
暗号学的ハッシュ関数における原像計算困難性,つまり一方向性の性質はどれか。
- あるハッシュ値が与えられたとき,そのハッシュ値を出力するメッセージを見つけることが計算量的に困難であるという性質
- 入力された可変長のメッセージに対して,固定長のハッシュ値を生成できるという性質
- ハッシュ値が一致する二つの相異なるメッセージを見つけることが計算量的に困難であるという性質
- ハッシュの処理メカニズムに対して,外部からの不正な観測や改変を防御できるという性質
- [出典]
- 応用情報技術者
令和3年春期 問40と同題
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ
正解
ア
解説
ハッシュ関数は、任意の長さのデータを入力すると固定長のビット列(ハッシュ値,メッセージダイジェスト)を返す関数で、次のような性質を持っています。
ちなみに「ウ」は、衝突発見困難性(強衝突耐性)を説明した文です。
- 入力データが同じであれば、常に同じメッセージダイジェストが生成される。
- 入力データが少しでも異なっていれば生成されるメッセージダイジェストは大きく異なったものになる。
- メッセージダイジェストから元の入力データを再現することが困難である。
- 異なる入力データから同じメッセージダイジェストが生成される可能性が非常に低い。
ちなみに「ウ」は、衝突発見困難性(強衝突耐性)を説明した文です。