平成30年秋期試験問題 午前Ⅱ 問2
問2解説へ
CSMA/CAやCSMA/CDのLANの制御に共通しているCSMA方式に関する記述として,適切なものはどれか。
- キャリア信号を検出し,データの送信を制御する。
- 送信権をもつメッセージ(トークン)を得た端末がデータを送信する。
- データ送信中に衝突が起こった場合は,直ちに再送を行う。
- 伝送路が使用中でもデータの送信はできる。
正解 ア問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
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解説
CSMA方式(Carrier Sense Multiple Access)は、送信前に一度受信を試み、他のノードが送信中でないかどうかを確認してから送信を開始する搬送波感知(Carrier Sense)の仕組みにより、複数のノードが単一の伝送媒体を共有して送受信を行うネットワークでの多元接続(Multiple Access)を制御する伝送手順です。
CSMAが単体で使用されることはまずなく、イーサネット(有線LAN)におけるCSMA/CD、無線LANにおけるCSMA/CAなどのように他の衝突検知・回避の仕組みと組み合わされて使用されます。
CSMAが単体で使用されることはまずなく、イーサネット(有線LAN)におけるCSMA/CD、無線LANにおけるCSMA/CAなどのように他の衝突検知・回避の仕組みと組み合わされて使用されます。
- 正しい。CSMA方式では伝送媒体のキャリア信号(搬送波)を監視し、他のノードが通信中かどうかの確認を行うことでなるべく信号が衝突しないように制御します。
- トークンパッシング制御方式の説明です。CSMA方式ではトークンは巡回していません。
- 衝突を検出した場合は、一旦フレームの送出を中止し、ランダムな時間待った後に再びキャリア信号の監視を行って伝送路が空いていればフレームを再送します。
- 他のノードが通信中であることを検出したときは、フレームの送出を待機します。
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