平成28年秋期試験問題 午前Ⅱ 問15
問15解説へ
チャットアプリケーションのようなWebブラウザとWebサーバ間でのリアルタイム性の高い双方向通信に利用されているWebSocketプロトコルの特徴はどれか。
- WebブラウザとWebサーバ間で双方向通信を行うためのデータ形式はXMLを使って定義されている。
- WebブラウザとWebサーバ間でリアルタイム性の高い通信を実現するためにRTPを使用する。
- WebブラウザとWebサーバとの非同期通信にはXMLHttpRequestオブジェクトを利用する。
- Webブラウザは最初にHTTPを使ってWebサーバにハンドシェイクの要求を送る。
正解 エ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク応用
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク応用
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解説
WebSocketは、Webアプリケーションにおいてクライアント(Webブラウザ)とWebサーバの間で効率的な双方向通信を実現するプロトコルです。Webにおける標準プロトコルであるHTTPは「クライアントのリクエストに対してサーバがレスポンスする」という1組の通信が基本手順になっていて、サーバが自発的にクライアントに対してデータを送れるようにはなっていません。これまで、このような仕組み(例えば自動的に最新情報に更新されるシステム)を実現するためにはAjaxのようにクライアントから定期的にリクエストを送らせ、サーバ側で適宜返答を行う仕組みが必要でした。しかし短い間隔で定期的に行われる情報取得の度にTCPコネクションが確立され、HTTPでのやり取りが発生するためパフォーマンス的には決して良い方法ではありませんでした。
WebSocketを使用したデータ通信では、まずHTTPの手順に則り、クライアントとサーバで1組のHTTP通信を交してWebSocket用の通信路を確立します。その後はHTTPの手順に縛られず、1つのTCPコネクション上でデータのやり取りが行えるようになっています。この仕組みによりオーバーヘッドが少なくなり、リアルタイム性が必要とされるシステムを低コストで実現できるようになります。
したがって適切な記述は「エ」です。
WebSocketを使用したデータ通信では、まずHTTPの手順に則り、クライアントとサーバで1組のHTTP通信を交してWebSocket用の通信路を確立します。その後はHTTPの手順に縛られず、1つのTCPコネクション上でデータのやり取りが行えるようになっています。この仕組みによりオーバーヘッドが少なくなり、リアルタイム性が必要とされるシステムを低コストで実現できるようになります。
したがって適切な記述は「エ」です。
- XMLSocketの特徴です。WebSocketでは任意のテキスト/バイナリデータを送受信可能です。
- WebRTPの特徴です。
- Ajaxの特徴です。
- 正しい。最初にHTTPのupgradeリクエスト/レスポンスを交わしてWebSocketに切り替えます。
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