平成27年秋期試験問題 午前Ⅱ 問4
問4解説へ
IPv4ネットワークにおけるOSPFの仕様に当てはまるものはどれか。
- 経路選択に距離ベクトルアルゴリズムを用いる。
- 異なる自律システム(ルーティングドメイン)間でのルーティング情報交換プロトコルである。
- サブネットマスク情報を伝達する機能があり,可変長サブネットに対応している。
- 到達可能なネットワークは最大ホップ数15という制限がある。
正解 ウ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
広告
解説
OSPF(Open Shortest Path First)は、主に中規模から大規模のAS内部ネットワーク向けのリンクステート型のルーティングプロトコルです。
OSPFでは、最初に他のルータと経路情報をやり取りすることでネットワーク構成図を作成し、それをもとに経路制御表(ルーティングテーブル)を作成します。リンクステート型では、各リンクに対して回線の帯域幅から算出されたコスト(重み)が付けられ、このコストの合計値が最も小さくなるものが最適経路として選択されます。
OSPFでは、最初に他のルータと経路情報をやり取りすることでネットワーク構成図を作成し、それをもとに経路制御表(ルーティングテーブル)を作成します。リンクステート型では、各リンクに対して回線の帯域幅から算出されたコスト(重み)が付けられ、このコストの合計値が最も小さくなるものが最適経路として選択されます。
- 経路選択に距離ベクターを用いるのはRIP(Routing Information Protocol)です。OSPFでは、ルートごとの「コスト」の概念を用いるリンクステート方式で、ダイクストラ法※を使用して最短経路を求めます。
- OSPFは自律システム(AS)内部で使用されます。
- 正しい。OSPFは経路制御情報にサブネットマスクを含みVLSM(可変長サブネットマスク)に対応しているため、サブネットマスクが異なるネットワークが混在していても問題なく扱うことができます。
- "最大ホップ数15"はRIPに課せられる制限です。OSPFではホップ数に上限はなく、コスト数が65,535以内である経路を扱うことが可能です。
- ダイクストラ法※
- グラフ理論における最短経路を効率的に計算するためのアルゴリズム
広告