平成26年秋期試験問題 午前Ⅱ 問1
問1解説へ
IPv6が利用できるネットワークに接続したPCにおいて,二つのIPv6アドレスが割り当てられていた。
- 2001:db8::b083:ba94:60c7:7c26
- fe80::200:c0ff:fea8:2
- 下位のビットにこのPCのIPv4アドレスを埋め込み,IPv6アドレスとIPv4アドレスを関連付けて管理を容易にするアドレスである。
- グローバルユニキャストアドレスが取得できなかったときだけに有効なアドレスである。
- このアドレスを使った場合,パケットはネットワークには送信されず,自分自身のPC内で動作しているプログラムとだけ通信できる。
- このアドレスをもつネットワークインタフェースからルータを介せずに直接接続できる相手との通信にだけ使用できるアドレスである。
正解 エ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
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解説
IPv6では代表的なアドレスの型として次の種類があります。
- ループバックアドレス
- 現在使用しているコンピュータを指すアドレス。IPv4の"127.0.0.1"に相当する
- グローバルユニキャストアドレス
- IPv6ネットワーク全ての中で一意のアドレス。IPv4のグローバルアドレスに相当する
- リンクローカルユニキャストアドレス
- ルータを越えない範囲内でのみ一意なアドレス
- ユニークローカルユニキャストアドレス
- 企業LANや自宅LANなどのように、内部LANの端末同士が通信を行う際にインターネット接続が生じない範囲のネットワークでのみ一意なアドレス。IPv4のプライベートアドレスに相当する
- マルチキャストアドレス
- 複数のアドレス宛に同報通信を行うためのアドレス。Pv4のマルチキャストとブロードキャストを兼ねた役割を果たす。
- IPv4アドレス埋め込みIPv6アドレスの説明です。128ビット中、上位80ビットが0、81~96ビット目に1、下位32ビットにIPv4アドレスを埋め込みます。
- リンクローカルユニキャストアドレスは、グローバルユニキャストアドレスの取得の可否にかかわらず有効なので誤りです。
- ループバックアドレスの説明です。
- 正しい。同一リンク内でのみ有効なリンクローカルユニキャストアドレスの説明です。主にアドレス自動設定、近隣探索(IPv4のARPに相当)などに利用されます。
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