平成23年秋期試験問題 午前Ⅱ 問8

IEEE802.3-2005 におけるイーサネットフレームのプリアンブルに関する記述として,適切なものはどれか。

  • 同期用の信号として使うためにフレームの先頭に置かれる。
  • フレーム内のデータ誤りを検出するためにフレームの最後に置かれる。
  • フレーム内のデータを取り出すためにデータの前後に置かれる。
  • フレームの長さを調整するためにフレームの最後に置かれる。
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分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
解説
プリアンブルは、データの始まりを受信側のNICに知らせるために、データ本体の先頭部分に付加される区切り用のビット列です。

イーサネットフレームは、データ本体の先頭に8オクテットのプリアンブルフィールドが付けられて送信されます。
下図のように、8オクテット(64ビット)のうち先頭から62ビット目まで1と0を交互に並べた「10」のビット列が続き、最後の2ビットだけが「11」の構造です。(16進数で表記すると AA-AA-AA-AA-AA-AA-AA-AB)
08.png
データ本体との区切りとなる最後の1オクテット("AB"のビット列)を「SFD(Start Frame Delimiter)フィールド」といい、イーサネットではこの部分を検出することでデータ本体の開始位置を検出する決まりになっています。

したがって「ア」が適切な記述です。
  • 正しい。プリアンブルの説明です。
  • FCS(Frame Check Sequence)の説明です。
  • プリアンブルはデータ本体の先頭にのみ付けられます。
  • パディングに関する記述です。データ部が46バイト未満の場合、46バイト以上になるようにパディング(ダミーデータ)が付け足されますが、足される部分はフレームの最後ではなくデータ部の最後です。

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