平成23年秋期試験問題 午前Ⅱ 問12

クライアントとサーバ間で3ウェイハンドシェイクを使用し,次の順序でTCPセッションを確立するとき,サーバから送信された SYN/ACK パケットのシーケンス番号Aと確認応答番号Bの正しい組み合わせはどれか。
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分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
解説
TCPでは、通信を行う2つのホスト間で「SYN」「SYN/ACK」「ACK」の3つのパケットをやり取りしてコネクションを確立します。これを3ウェイハンドシェイクをいいます。

3ウェイハンドシェイクにおいてやり取りされるパケットは制御用なので送信データ部はありません(0バイト)。しかし「SYN」と「SYN/ACK」は、送信データを1バイトとして扱うため、相手のシーケンス番号に 1 を加えた番号が確認応答番号として返送されます。

まず設問の表中の B ですが、クライアントに送信されるSYN/ACKパケット内の確認応答番号は、直前のSYNパケット内のシーケンス番号「11111」に 1 を加えた数になるので「11112」が適切です。
次に A ですが、順序3にてサーバに送信されるACKパケット内の確認応答番号が「22223」であることから、順序2において送信されるSYN/ACKパケット内のシーケンス番号は 1 を減じた「22222」が適切であることが分かります。

したがって正しい組合せは「ウ」です。
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