平成21年秋期試験問題 午前Ⅱ 問5
問5解説へ
ネットワークのQoSで使用されるトラフィック制御方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。
- 通信を開始する前にネットワークに対して帯域などのリソースを要求し,確保の状況に応じて通信を制御することを,アドミッション制御という。
- 入力されたトラフィックが規定された最大速度を超過しないか監視し,超過分のパケットを破棄するか優先度を下げる制御を,シェーピングという。
- パケットの送出間隔を調整することによって,規定された最大速度を超過しないようにトラフィックを平準化する制御を,ポリシングという。
- フレームの種類やあて先に応じて優先度を変えて中継することを,ベストエフォートという。
正解 ア問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク方式
中分類:ネットワーク
小分類:ネットワーク方式
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解説
QoS(Quality of Service)は、ネットワークを利用する上で特定の通信の帯域を確保しサービスの品質を保つ技術です。優先度制御や帯域制御によって運ばれるデータ内容に応じて扱いに差をつけることで、通信の遅延や停止が許されないサービスの品質を保証します。
- 正しい。アドミッション制御は、新たに通信を開始する場合,システム内の資源の利用状況を考慮して,余裕があるときにのみその要求を受け付けるように制御することをいいます。
- ポリシングを説明した記述です。
- シェーピングを説明した記述です。
- 優先制御の説明です。ベストエフォートは、「通信網は最善を尽くすが利用状況によっては通信の品質を保証しない」というサービスの方針をいいます。ベストエフォート型の通信サービスは品質や信頼性は高くありませんが、その分安い価格で提供されています。
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