平成21年秋期試験問題 午前Ⅱ 問16
正解 エ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
広告
解説
VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)は、ネットワークのデフォルトゲートウェイとなるルータやL3スイッチの冗長構成を実現するプロトコルです。
VRRPでは複数台のルータに共通して使える仮想IPアドレス・仮想MACアドレスを用意し、障害発生時には2つのアドレスをフェールオーバーで待機系に引き継ぎ処理を続行します。この仕組みによってホストのデフォルトゲートウェイの設定値などを変更することなしに、送信先の装置を正常稼働するものに置き換えることが可能になっています。
現在デフォルトゲートウェイとして稼働しているノードを「マスター・ルータ」、障害発生に備えて待機しているノードを「バックアップ・ルータ」と呼び、それぞれ次のような振る舞いを行います。
VRRPでは複数台のルータに共通して使える仮想IPアドレス・仮想MACアドレスを用意し、障害発生時には2つのアドレスをフェールオーバーで待機系に引き継ぎ処理を続行します。この仕組みによってホストのデフォルトゲートウェイの設定値などを変更することなしに、送信先の装置を正常稼働するものに置き換えることが可能になっています。
現在デフォルトゲートウェイとして稼働しているノードを「マスター・ルータ」、障害発生に備えて待機しているノードを「バックアップ・ルータ」と呼び、それぞれ次のような振る舞いを行います。
- マスター・ルータ
- 仮想IPアドレスを目的とするARP要求に応答し、仮想IPアドレス宛のパケットを自身に送信させる。
「VRRP Advertisement」というルータの正常稼働を伝達する制御パケットを定期的(デフォルトでは1秒間隔)にマルチキャストアドレス"224.0.0.18"宛に送信する。 - バックアップ・ルータ
- 仮想IPアドレスを目的とするARP要求に応答しない。
マスター・ルータから定期的に送信される「VRRP Advertisement」を監視する。
- バックアップ・ルータは予め定められた期間「VRRP Advertisement」を受信しなかった場合、マスター・ルータに障害が発生していると判断する。
- バックアップ・ルータは「Gratuitous ARP」を送信し、同一セグメント上のネットワーク機器のARPテーブルのキャッシュの更新を促し、仮想IPアドレス宛のパケットが自身に届くようにする。
- バックアップ・ルータは「VRRP Advertisement」を発信、及びARP応答を開始し、以後マスター・ルータとして稼働する。
- Address Resolution Protocolの略。IPアドレスから対応する機器のMACアドレスを取得するプロトコルです。
- Open Shortest Path Firstの略。主に中規模から大規模ネットワーク向けのリンクステート型のルーティングプロトコルです。
- Rapid Spanning Tree Protocolの略。データリンク層でのブロードキャストストームを防止するためのスパニングツリープロトコル(STP)の改良版で、ツリー構造を構築するのに必要な時間を1秒程度に短縮したものです。
- 正しい。
広告