平成21年秋期試験問題 午前Ⅱ 問14
問14解説へ
サブネットマスクが 255.255.255.0 である四つのネットワーク 192.168.32.0,192.168.33.0,192.168.34.0,192.168.35.0を,CIDRを使ってスーパーネット化したとき,ネットワーク番号とサブネットマスクの適切な組合せはどれか。
正解 イ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
中分類:ネットワーク
小分類:通信プロトコル
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解説
IPアドレスが連続している複数のネットワークを、そのすべてが内包されるようにアドレスプレフィックスを付与することで1つの大きなネットワークに集約することをスーパーネット化といいます。
スーパーネット化では、それぞれのネットワークのIPアドレスを2進数にして比べた時に、上位から数えた共通部分の最大長をアドレスプレフィックスとして設定します。
次の図は四つのネットワークのアドレスを2進数にして並べたものです。図に記されているように全てのアドレスで上位22ビット目までは共通しているので、四つを集約したネットワークのIPアドレスのアドレスプレフィックスは22ビットにするのが適切です。
したがってネットワークアドレス「192.168.32.0」、サブネットマスク「255.255.252.0」の「イ」が正解です。
【参考】
CIDR(Classless Inter-Domain Routing:サイダー)は、インターネットの黎明期に使用されていたアドレスクラスの概念を廃止し、ネットワークアドレス部を1ビット単位の任意のビット長で割り当て可能にした機構です。クラスレスアドレッシングとも呼ばれます。
アドレスクラスはネットワーク部とホスト部の境界が8ビット単位で区分けされていたため、クラスごとのIPアドレスの収納数の差が非常に大きく、使用されないIPアドレスが多数生じるなど効率的な利用とはいえない状況でした。CIDRの誕生により、割り当てを受ける組織の規模や需要に応じた適切なサイズの数のIPアドレスを割り当てることができ、IPアドレス空間の有効利用が進みました。
またCIDRは、上記のようなアドレス空間の細分化とは逆に、連続したアドレスの複数のネットワークを1つの大きなネットワークに集約することにも使用されます(スーパーネット化)。この場合、ルータが持つ複数の経路制御情報が1つの集約後のネットワークのものに置き換わり簡略化されるため、ルータの負荷軽減に繋がります。
スーパーネット化では、それぞれのネットワークのIPアドレスを2進数にして比べた時に、上位から数えた共通部分の最大長をアドレスプレフィックスとして設定します。
次の図は四つのネットワークのアドレスを2進数にして並べたものです。図に記されているように全てのアドレスで上位22ビット目までは共通しているので、四つを集約したネットワークのIPアドレスのアドレスプレフィックスは22ビットにするのが適切です。
したがってネットワークアドレス「192.168.32.0」、サブネットマスク「255.255.252.0」の「イ」が正解です。
【参考】
CIDR(Classless Inter-Domain Routing:サイダー)は、インターネットの黎明期に使用されていたアドレスクラスの概念を廃止し、ネットワークアドレス部を1ビット単位の任意のビット長で割り当て可能にした機構です。クラスレスアドレッシングとも呼ばれます。
アドレスクラスはネットワーク部とホスト部の境界が8ビット単位で区分けされていたため、クラスごとのIPアドレスの収納数の差が非常に大きく、使用されないIPアドレスが多数生じるなど効率的な利用とはいえない状況でした。CIDRの誕生により、割り当てを受ける組織の規模や需要に応じた適切なサイズの数のIPアドレスを割り当てることができ、IPアドレス空間の有効利用が進みました。
またCIDRは、上記のようなアドレス空間の細分化とは逆に、連続したアドレスの複数のネットワークを1つの大きなネットワークに集約することにも使用されます(スーパーネット化)。この場合、ルータが持つ複数の経路制御情報が1つの集約後のネットワークのものに置き換わり簡略化されるため、ルータの負荷軽減に繋がります。
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