平成21年秋期試験問題 午前Ⅰ 問2

誤り検出方式であるCRCに関する記述として,適切なものはどれか。

  • 検査用データは,検査対象のデータを生成多項式で処理して得られる1ビットの値である。
  • 受信側では,付加されてきた検査用データで検査対象のデータを割り,余りがなければ送信が正しかったと判断する。
  • 送信側では,生成多項式を用いて検査対象のデータから検査用データを作り,これを検査対象のデータに付けて送信する。
  • 送信側と受信側では,異なる生成多項式が用いられる。
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分野 :テクノロジ系
中分類:基礎理論
小分類:通信に関する理論
解説
CRC(Cyclic Redundancy Check)は、巡回冗長検査という意味で、送信データから生成多項式によって誤り検出用のデータを付加して送信します。受信側では送信側と同じ生成多項式を用いて受信データを除算し、送信されてきた誤り検出用のデータと比較することで誤りの有無を判断します。単純なパリティチェックでは検出できない偶数個の誤りやバースト誤りを検出できるという特長があります。
  • CRCの検査用データは1ビットではありません。
  • 受信側では、受信データを生成多項式で除算し、送信されてきた検査用データと同一かどうかによって送信の正しさを検証します。
  • 正しい。
  • 検証には送信側と受信側で同じ生成多項式を用います。

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