令和6年春期試験問題 午前Ⅱ 問5

5個のノードA~Eから構成される図のネットワークにおいて,Aをルートノードとするスパニングツリーを構築した。このとき,スパニングツリー上で隣接するノードはどれか。ここで,図中の数値は対応する区間のコストを表すものとする。
05.png

  • AとE
  • BとC
  • CとD
  • DとE
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分野:テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
解説
スパニングツリー構築の流れは次のとおりです。なお、指定ポートは代表ポートと呼ばれることもあります。
  1. 各ノードのポートのうち、ルートノードまでの区間コストが最も低いポートをルートポートとする
  2. ノード間の各リンクのうち、ルートノードに近い方を指定ポートとする
  3. ルートポートと指定ポート以外は、非指定ポートとしてブロックする
もっとも本問ではツリー上で隣接するノードを見つけるだけなので、②指定ポートの選出と、③非指定ポートのブロックは直接の関係ありません。

各ノードからルートノードAまでの区間コストが最も低いパスは、
  • B … B→A(コスト1)
  • C … C→E→B→A(コスト4)
  • D … D→E→B→A(コスト6)
  • E … E→B→A(コスト3)
なので、各ノードのルートポートは下図のようになります(手順①)。ルートポートから延びるリンクを連結したものがスパニングツリーです。
05_1.png
隣接するノードは、AとB、BとE、DとE、CとEの4組です。したがって「エ」が正解となります。

指定ポートと非指定ポートまで決定すると次のとおりです。
05_2.png

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